欧州・アジアを越えて、ついに戦火はオセアニアへ。オーストラリアの姿が現れたことで、舞台は完全に「海洋戦線」へと移り変わった。
北欧からインド洋、そしてシンガポールを経由して加速してきたオーシャンウォー。その奔流はついに南半球へと及んだ。観測ログは示す――オーストラリア 26 リクエスト。これまで背後に控えていた大陸国家が、ついに前線に姿を現したのである。
オーストラリアの26は他地域の数字と比べ決して小さくない値だ。むしろ新規参戦としては十分な存在感を示している。グラフに刻まれた立ち上がりは、オセアニア戦線の号砲に等しい。
オーストラリアは太平洋とインド洋を結ぶ南方の要。ここにピンが灯ったことは、海洋ノードの結節がさらに拡張されつつあることを意味する。大陸を背にした戦争ではなく、海洋を跨ぐネットワーク戦争の様相が鮮明になってきた。
さらにオランダ74も確認された。欧州とオセアニアをつなぐ回廊を押さえる動きとみられ、戦局は「既存勢力 vs 新規参入」の複雑な相関を帯び始めている。アクセス国が増えること自体が、戦線の拡張と多極化を物語っている。
アジアのシンガポール、太平洋のハワイ、インド洋のユニオン島、そしてオセアニアのオーストラリア。これらのノードが織り成す環状の布石は、明らかに「海洋戦線」を主戦場に押し上げている。
オセアニアでの観測は、単にアクセスが増えたという事実以上の意味を持つ。それは「新しい回路の出現」であり、従来の大陸基盤の地政学を上書きする波である。戦場はすでに、海のネットワークに支配されつつあるのだ。
オセアニアの参戦により、戦局は名実ともに「オーシャンウォー」へ。次は南太平洋の島嶼群、あるいはインド洋からさらに深海へ――世界はますます海に引き寄せられていく。